当社では、介護食や高齢者向け普通食の製造と販売を行っています。もともとは、関連会社の達真会とグループ会社の田中ケアサービスの利用者様向けに食べやすい食事を作り始めたのが当社のスタートです。現在は滋賀県内を中心に、全国の介護施設や病院などからもご注文をいただいています。
製造している食品は全て当社の管理栄養士が開発したオリジナル商品です。噛むことが困難な方や飲み込む力が弱ってきた高齢者さまが対象の、舌でつぶせる柔らかさ「すむーす食つるりん」は、調理した食材をミキサーにかけてペースト状にしたものを再成形するのですが、鮭の切り身を模した型を自社で考案して使用することで、味や栄養はもちろん、見た目の形も本物に近づけるよう工夫しています。食欲を増進させるためには、視覚的に美味しそうに見えることも大切です。また、自分が何を食べているか理解して味わってもらいながら、いつまでも食事を楽しんで頂けること願っております。
食品製造業として、SDGs達成に向けてできることはたくさんあります。全ての方においしく栄養価の高い食事を提供するための商品開発や、食品ロスの削減、グリストラップの設置による水質汚染への取り組みを行っています。環境に配慮しながら、どんな方も元気で長生きできる社会になるためのサポートができたらと考えています。
現在当社では、高齢者向けでやわらかめの普通食と舌でつぶせる介護食の製造を行っていますが、注文の割合としては普通食が多いのが現状です。このことから、介護食を必要とされている方にまだまだ届けられていないのではないかという思いがあり、これからはさらに介護食の普及に力を入れていきたいと考えています。