現在の当社の主な事業内容は、高速道路の橋と、農業用水路の補修です。滋賀県内に限らず、北海道から西日本までほぼ全国の工事を手掛けています。当社の強みは「ウォータージェット工法」という特殊な技術を持っているところです。ウォータージェット工法とは、超高圧水によってコンクリート劣化部の除去や表面処理などを行う工法で、既存の鉄筋を痛めずにコンクリートの脆弱分だけを除去できる工法です。
振動が少なく、マイクロクラックの発生を抑制するなどの特徴から、既存のコンクリート構造物を補修するのに大変有用な工法として公共施設の維持管理などに採用されています。高度な技術力を追求することで、日本全国を対象に施工を行っています。
2020年4月にSDGs宣言を行いましたが、SDGsで掲げられている目標は、もともと当社で大切にしてきたことと非常に近いと思います。ですから、SDGsに取り組み始めたからといって、会社としての姿勢が特別に変わることはありません。
世界から見たら、日本はまだまだIT後進国だと言えるでしょう。同じアジア圏内でも日本よりずっと先を進んでいる国はありますし、中国はその最たるものです。日本は長い間、自分達は先進国だという自負を持ってきましたが、それに驕らず、もっと世界に目を向けていろいろなことを学んでいくべきだと思います。もちろん、会社としてもグローバルな目線を持つことは重要です。建設業の立場から環境に配慮した技術開発を行い、世界の貧困・格差の拡大を防ぐための力になりたいと考えています。
当社の経営スローガンは「高度な技術力を追求し、三方よしの精神を追求する」です。売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」の考え方そのものが持続可能な社会の実現につながっていると思います。SDGsに取り組んでいるからといって特別に行動せず、世の中の流れをしっかりと見つめながら、現在の状況に合った最善の発想を実現することで、持続可能な社会づくりに貢献していきたいと考えています。